こんにちは!株式会社タケミ・コンサルティングの竹内です。司法書士と、相続や信託や任意後見契約のサポートをするタケミ・コンサルティングの代表を兼業!下北沢司法書士事務所として相続登記や遺産承継手続き、成年後見人への就任、遺言の作成などに取り組んでいます!
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墓じまいと相続
相続の際に一気に噴出する墓じまい問題。故人の生前はなかなか言い出しにくいまま、相続が発生してしまう。こんなことは良くあります。本音では墓じまいしたいと思っているがなかなか言い出しにくい。相続に関係する兄弟・親類も積極的に触れようとしないが、みんなで協力してお墓を維持しようする雰囲気でもない。こういうお困りごとを相続と一緒に相談されることも多いです。こういう祭祀はまさに心の問題であるため、財産の分配の相続の話とはまた違う切り口で考える必要があるかも知れません。今日はみなさんと一緒に、相続と墓じまいの問題について考えていきたいと思います。
「心の問題」の難しさ
司法書士として相続に携わっていますが、その多くは遺言の作成や遺産分割協議、相続登記など「財産の分配」に関することです。しかし、実際にはそれだけの財産が残ったのは実は相続人の誰か1人の献身的な自宅での介護があったかも知れません。また、民法上は「特別受益」と言いますが相続人の誰か1人だけ、結婚や自宅不動産の購入などの場面で亡くなった親から経済的な支援を受けているかも知れません。このように相続や遺産分割協議では、「確定した財産の分配」をするだけにとどまらず、過去の経緯が反映されることも珍しくありません。過去の経緯が反映されるということがそれだけ感情ものりやすいことになります。司法書士としての当事務所の経験では、やはりこの「感情」の調整がスムーズな相続にする上で大きなテーマになります。法律がどうなってるとか、合理的な損得だけでみんなが判断するなら、こんなに世の中で相続が難しいと思うこともなく、「争族」なんて造語が生まれることもなかったと思います。お墓の問題はある意味究極の「心の問題」と言えると思います。先祖代々の墓をそのまま継承したい人と、今の時代に合わずお墓の維持・管理はもはや困難と考える人がぶつかりやすい場面です。多くの人にとって、難しい問題です。
遺産分割協議前に決めたい
実際に実務で活躍なされている弁護士さんや司法書士が身に染みて感じることですが、現実は理屈通りいかないことが多いです。理屈で考えれば、遺産分割協議にお墓の話を持ち込まず、財産の分配を先に済ましてお墓はのちのちゆっくり解決する課題としても構いません。実際にそういうご家庭はいくらでもあります。しかし、家庭によってはこの考え方が後に大きな問題をもたらすこともあります。遺産分割協議が終わるということは財産の分配の仕方が確定するということです。墓じまいをするかどうかに関わらず、自分の取り分は確定します。更にこの後、銀行で預貯金の払い戻しをしたる不動産の名義変更(相続登記)も済ませれば、完全に相続手続きが終了し相続人1人1人の銀行口座に相続した預貯金が振り込まれることになります。この後に墓じまいをするために費用の出費をお願いしても人によっては出金を損と感じて協力を得られないこともあるかも知れません。その時、その協力しない人は「お金を払うのは嫌だから協力しない」とは言わないでしょう。おそらく「先祖から続くお墓を私たちの代で失くして良いのか」とか「先祖への感謝の気持ちを忘れたのか」とかもっともらしいことを言うと思います。そういわれたらなかなかなにも言い返しようもないとあなたが引き下がり、お墓をそのまま維持する。そうすると結局はお墓の近くに住んでるあなたがずっと掃除をはじめとした維持・管理をすることになり、負担は被る。まだ体が動く今なら良いが老後のことを考えると凄く不安。結局疲れて全額自分で負担して墓じまいをする。そんな状態になってしまうかも知れません。もしもあなたに墓じまいしたいという気持ちがあり、他の相続人の中にお金に細かかったりお墓に思い入れのある方がいる場合は、やはり遺産分割協議と同時にお墓の話も議題として自分から言う方が良いでしょう。自分から言い出すというのは心理的なハードルが高く、またその事で批判めいたことを言われて嫌な思いもするかも知れませんが、もし頑張れそうなら頑張りどころだと思います。
相続税納付のタイミングも見越しながら墓じまいを考える
墓じまいが費用がかかる話であることを考えると、それを相続したお金で済ませないと経済的に大変かもしれません。そして、相続でお金がかかるのは墓じまいだけではありません。相続でかかるお金の代表格が「相続税」です。相続税は被相続人(相続される人)が亡くなってから10か月以内に納付するのがルール。現実的に納付をスムーズに行うには、相続税納付までに実際に相続人の口座に預貯金が振り込まれているのがもちろん望ましいです。実際に司法書士として相続実務に携わっていると分かるのですが、銀行に相続の手続き書面を提出して相続人の口座にお金が振り込まれるまで、思いのほか時間がかかるのです。およそ3週間ほどはかかると思います。墓じまいは期間的な制限はないですが、他の相続のテーマである相続税の納付に引っ張られ、できれば墓じまいも早めに相続人同士の意見をまとめたいという場面も珍しくありません。
もちろん、相続発生前から課題解決できればそれがベスト
これまで墓じまいをいつまでに考えればいいかということについてお話してきました。遺産分割協議や相続税納付を見越してそれより前に決めていくのが良いとお話ししてきましたが、それより早い分には越したことはありません。将来、相続について考える必要のある方の遺言を作成するタイミングであったりそれ以外でもお墓について家族で話し合うタイミングがあれば、早めに決めていくのがベストです。
なにからはじめていいか分からない方は・・・
もし墓じまいをしたいかどうか自分でも結論を出せない、したいけど何からはじめて良いか分からないという方は、まずは現状を把握することからはじめるのはいかがでしょうか。具体的には、墓石に刻まれている方の戒名の数を数えに行ってみましょう。墓じまいするときは今のお墓に眠られている方を永代供養することになるかと思います。永代供養は「一柱いくら」で費用が決められることが多いので、まずは自分の家のお墓に何人眠っているかを把握することは、費用感覚を掴むうえで必ず必要になる作業です。戒名に刻まれておらずお墓に眠っている方もいるかも知れませんが、だいたいは戒名の数イコールお墓に眠っている方の人数と思って良いでしょう。その方たちのお名前を墓石で確認すると「この戒名ははおじいちゃんかな?」「これは誰だろう。遠い昔のご先祖様かな?」とか色んなことを思って感慨深いものもあるかも知れません。
相続・遺産分割協議の相談はタケミ・コンサルティングへ!エリアも幅広く対応!!
今日は相続や墓じまいについてお話しました。司法書士として相続や遺産分割協議の実務経験に加え、今日お話しした墓じまいのように俯瞰した視点ももっているのが当社の特徴です。費用的にも司法書士にかかる費用と同水準であり2社分かかるようなこともありません。エリアも事務所がある世田谷区を中心に東京23区はもちろん、調布・府中・町田・吉祥寺などの東京都下や柏・松戸・川崎・横浜・相模原・取手などの首都圏で受任実績があります。事務所から遠方でも札幌、神戸、山形、群馬、千葉の房総地方などの出張実績があり全国に出張対応します。ぜひお気軽にお問合せください!
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東京都世田谷区北沢にある株式会社タケミ・コンサルティングは、相続や事業承継、M&Aのコンサルティングを行っています。代表の竹内友章は、司法書士事務所「下北沢司法書士事務所」の代表も務めており、相続や生前対策、事業承継のサポートを提供しています。また、上級心理カウンセラーの資格も持ち、相談者様の心情に寄り添った対応を心掛けています。終活・生前対策、相続や事業承継に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
